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KinoKanoIe通信_ 文様 vol.4 大西人形本店

老舗の日本人形店の大西人形本店の大西嘉彦氏による日本に代々伝わる「文様」のお話。

 四季が存在する日本での「季節にあった文様(デザイン)を取り入れて暮らす」上で知っているとより楽しく、もの選びや設えができる。そんな日本の伝統文様のご紹介の第四回。今回も、今でも様々なところで目にできる文様をご紹介します。
 「菊」は、食用、観賞用などに用途の広い植物で薬効もあると言われています。
菊の花には延命長寿の効力があるといわれ、9月9日の「重陽の節句」では菊の花びらを浮かべた「菊酒」を頂くことで延命長寿を祈ります。文様としてはかなりポピュラーに使われる花で、「菊水」や「菊唐草」といったテキスタイルに応用されたり、建築物の金物が菊のデザインになっているものもよく見かけます。こけしの胴体に描かれている花も菊が多いですね。皇室の紋章という高貴なところから、仏花、身近なテキスタイルにまで使われる汎用性の高い雅な文様です。

写真は香炉は九谷焼のもの。 「菊」が用いられるもの:着物、紋章、器、香炉、釘隠し、こけしなど

 「唐草」ほど一般的で、横の広がりも奥行きもある伝統文様はないのかもしれません。「唐草」の名前から中国の唐が起源と思うかもしれませんが、
日本へはシルクロードを通って唐を経由して伝わったというだけで、起源は地中海方面とも言われています。唐草を探すと東アジアはもちろん、ギリシャや中東でも多用され、日本の寺社仏閣と同じようにモスクや神殿などの壁画に描かれていることを知ることが出来ます。使われ方、形態はさまざまで、一つひとつが独特の自然感を持つものとしてその土地になじんでいます。 蔓科の植物が果てしなくつながっていく文様は「生命力の象徴」とも言われます。古代、シルクロードを通って世界中に広がっていった唐草のデザイン。そこには確かに他文化へのリスペクトが
あり、人としての平和的な営みがあったように感じてしまいます。

写真の兜は京都の粟田口清信氏のもの。京都の甲冑師の第一人者と言える職人 「唐草」が用いられるもの:欄間、壁紙、着物、器、など多数

 

[合資会社  大西人形本店]
愛知県名古屋市中区丸の内1-8-2 
電話番号:052-231-4104 http://www.onishi-doll.jp/

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大西人形さんの次期店主(大西嘉彦氏)が同世代の人形屋の跡取り3人(人形堂・河原太基氏、アトリエほうこ・石川久敏氏)と立ち上げた、節句文化の啓蒙活動を行っているグループです。
「Sechie(節会)」https://sechieculture.amebaownd.com/

 

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